訂正:「バベル」について

 

barrynoether.hatenablog.com

  以前イニャリトゥ監督「レヴェナント」についての記事の中で,同監督の「バベル」について「複数のストーリーの間の整合性がわずかに取られていない」と書いた。つまり「ストーリーAの登場人物が伝聞した,ストーリーBの登場人物の結末が,ストーリーBの登場人物の主観とは異なるような作られ方をしている」と書いた。私は「伝聞も主観もそれぞれ正しい」という前提に立っていたので,あたかも複数のストーリーが「並行世界」の出来事であるかのように解釈をしたのだけれども,それは違うと,今日思った。

 むしろ登場人物の主観以外の伝聞や推定といった情報がすべて不確実で,複数のストーリーはどれも「同じ世界」の出来事であるし,情報は矛盾していても出来事は矛盾していないと思う。