比喩(ライフワーク)

1枚の絵を完成させたい。

「私はその絵がどんな絵か知っている」という感覚がある。

 

その絵を表現するために私はパズルを完成させる。

ピースを1つ取る。

そのピースに整合するピースを,模様や形を見て1つ探し当て,つなげていく。

この作業を何度か繰り返すと,大きな絵の,ほんの一部が出来上がって,私は

「どうやらこの部分は,これこれを表現しているようだ」と見当をつける。

こうして,幾つかの部分をそれぞれ独立に作り上げる。

 

こうしてできた部分を延長したい。

あるいは独立にできた部分同士を連結したい。

また整合するピースを1つ取り上げるのだけど,目を離した隙に,

出来上がった部分も,手に取ったピースも,それぞれ形が変わっている。

 

たまたま目に留めたピースが,完成された部分にたまたま整合するとき,

たまたま部分は延長される。

あるいは私の作業速さがピースの形状の時間変化速さをたまたま上回るとき,

たまたま部分が延長される。

 

私が取り組んでいることは,

完成するであろう絵の全体は1つに保存されているのだけれど,

ピースの形状がほうぼうで局所的に時々刻々と変化する

パズルを構築することに喩えられる。