所在なさ

所在なさ

僕のやることはどれも同じテーブルの上に並べられている。

家事に,課題に,予定や計画に,人付き合いに。

それぞれは内部に構造を持っていなくて,

僕はどこにも入り込むことができない。

僕は1つに手をつけてはまた次へと,

テーブルの上をぴょんぴょんと飛び跳ねていく。

まるで古代希臘の哲学書の一説に僕の

「本性は運動にでもある」

などとでも書いてあるのか,

僕は動き回ってそれぞれを触れ,撫でるだけ。

摩擦のない世界で初速度を与えられた僕は,

1つに弾性的に衝突すると反射して,

速さを保ったまま,また別の1つにぶつかる。

それを繰り返して僕はテーブルの上を静止することなくジグザグの描写を続ける。