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WORDS

-それ以外に抽象しようのない-

一方通行

一方通行

例えば心理や思考の言語表現。実際の自分の心理や思考が一瞬で行われるのに,言語表現はそれに比較すると随分と読むのに時間がかかる。実物にかかる時間と,表現を読むのにかかる時間に乖離のあるときに,自分は文章がよくわからないと思うことがある(のかもしれない)。

小説の緻密な描写。人間の服装や表情,外界からの状況を見て行われた判断が,言葉を尽くして説明される。 自分が一目一瞬で判断することが,1ページにも渡って書いてあると,自分は疲れ,「この本は本題に入らない」と読むのをやめてしまう。

ツッコミどころの多いと想像される文章。ざっと読む。じっくり読んだなら絶望してしまう。すると少しだけ言わんとすることがわかる。

筆者が言いたいことは1つだけであるのだが,その1つを説明するのに,丁寧に段階を踏む文章。ざっと読む。きっと筆者は,まず1つのことが言いたいと思い,次に大まかな構成を思い浮かべて,その次にようやく具体的な文章を書き始めて,少しずつ補強していったのだろう。自分も同じ思考を辿る。

 

自分は言いたいことを言う。書く。けれど聞いてもよく分からない。読んでもよく分からない。